死んだ人が現れる夢

幽霊はともかく、現実の世界では、亡くなった人がこの世に戻ってくることはありません。しかし夢の世界では、亡くなった人が生々しくあなたの前に現れます。

その現れ方は、ときには悲しげに、ときには楽しげに、またときには何かを訴えるようにとさまざまです。その人と実際にすごした思い出のひとこまが、きのうのことのように現れることもあります。

このような夢は、多くはその人の思い出をなつかしむ気持ちから生みだされたものですが、もう少し掘りさげていうと、その人とのきずながまだ断ちきれていないこと、つまり両者の関係が清算されていないことを、示しています。

親孝行ができないまま父母を亡くしてしまったような人は、父母の夢をいろいろな形で見ます。喧嘩をし合ってばかりいた妹を亡くした人は、妹につきまとわれたり、逆に仲よくなる夢を見ます。

友人や恋人の場合も同様です。要するに、死んだ人が現れる夢は、あなたがその人との関係を引きずっていることを示しているのです。

反面、生前、その人との関係が希薄だったため、それをとりもどそうとする気持ちが、この夢を生みだすこともあります。特に祖父母との関係にそれが強く見られ、この場合は、ぼんやりとした感じながら何かを訴えかけてくるような夢になります。

このほか、死人には、葬られた過去とか記憶といった意味があることから、自分を今一度振りかえれという警告としてとらえてみるのも一つの方法でしょう。

過去を振りかえるのは、何も思い出にひたることだけではありません。現在直面している問題の解決法が、過去の体験のなかに示されていることだってあるのです。

ある女性は、亡くなった母が献身的に働いている夢を繰りかえし見たことで、ボランティアの仕事につく決心をしたそうです。彼女は子供のころ、奉仕や福祉の仕事に強くあこがれていました。

しかし年を経るにつれ、楽な仕事へと志向が移り、気持ちが揺れうごきました。それが、この夢によって過去の気持ちをとりもどし、決心をつけたのです。

過去の引きずりすぎはよくありませんが、過去を生かすこともまた大事なのです。この意味では、死んだ人が現れる夢は、過去の清算と活用という両面を持っているといえそうです。

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