方位や位置にも重要な意味があります。特定の位置が夢の中で強調されていたら、通常、本人の倫理観や現在の状況を意味します。また、問題が起きたとき本人がどう取り組んでいるかを示します。夢の中であなたが目指した方向、選んだもの、立っていた場所はどの方位・位置でした?
方位・位置
上
何かが高い所、あるいは自分より上のほうにある場合、霊的存在かハイヤーセルフといった、あなたの聡明な部分を象徴します。ある物の上の部分(ビルや体などの上の部分など)を夢に見る場合も、これが当てはまります。夢がどのような状況を示そうとも、優位な立場に到達できるということを意味します。
遠近
夢の中の空間と時間は、たがいに置換することが可能です。遠くにある物は、時間的にもずっと先を意味します。夢によっては、それが未来であったり過去であったりします。前方に伸びる長い道は、未来、後方に伸びる道は過去になります。近く、または間近なら、最近か現在を表します。
北
北の方角は困難や障害をあらわすとされます。とくに北に向かっていく夢は、事態も深刻な状況に向かっているといえますが、この試練を乗り越えることで、脱皮をはかりましょう。あなたの内面の冷たさや無知を教えてくれることもあります。その逆に、北から他の方角へ向かう夢は、運気の上昇を告げています。北枕で寝ている夢は、健康面に気をつけて。人が北枕で寝ている場合も同じ。
左右
左右で対立がある場合、たいていは論理と直感の対立を示します。たとえば、左か右のどちらにするか決められない状態は、力と直感のどちらを信頼するか迷っているしるしです。
下
何かが下の位置にある夢は、問題から逃げている、または対処を人まかせにしていることを表します。または、あなたが隠している部分、あるいは欠点や弱い部分を示すこともあります。
前後
夢の中で、前にある物は承諾、後にある物は拒絶を示します。
中心
夢の中で何かの中心を意識したら、あなたが特定の目的に意識を集中していることを示します。また、あなたの真の自己を示していることも。あるいは、状況はどうであれ、何かで注目を集めたいと思っているのかもしれません。中心に行けず、いつまでもぐるぐると周囲を回っている夢は、自分のなかの罪の意識にとらわれて、真っ向から中心を見すえることができない状態を表しています。
西
西は太陽が沈む方角。夕陽のイメージが伴います。これから夜の闇、つまり無意識の世界に向かう入り口にさしかかるところでしょう。意識は自分のなかに向かっていきます。西に向かう夢は、そんな自分自身を探究していきたいという気持ちが表れています。太陽が西に沈んでいく夢は物事の終幕を意味します。
東
一日の最初に太陽が昇る東の方角は、物事の始まりや出発、再生のシンボルです。あなたの意識は外側に向かって開かれていきます。目的に向かって、明るく前向きに行動できることでしょう。
東に向かう… 東に向かって進む夢は、未熟ながらも大きな可能性をはらんでいることを教えています。また、ある場所へ向かったあとで東に戻ってくる夢を見たら、失意の人も再びチャンスに恵まれるでしょう。
左
左側はコントロールを失っていること、暗く、不吉なもの、本能的なもの、そしてあなたが抑圧しようとしている人格の一部を表します。左側に感じる痛みは、感受性を表します。また、左は過去あるいは女性的な特性を示すともいわれています。
右
右側は論理的で自信に満ち、支配的な側面を示します。夢の中で右側に何かが位置している場合、あなたが進歩していることを示します。右側に感じる痛みは、熱意を示します。また、右は男性的な特性を示すともいわれています。右方向への移動は、何かに目覚めることを暗示しています。
南
太陽が南に位置する時間は、昼の真っ盛り。また真夏のギラギラする太陽がもっとも強烈なパワーを発揮するのも南の方角です。明るく明快な意識が持てるようになり、現実はいよいよ活気づくでしょう。今が人生の盛りのときともいえます。けれど、やがて太陽は落日を迎え、季節も夏から秋へと向かうのが自然の摂理。勢いづいて、一気に上昇気流に乗ったあとの、クールダウンも上手に乗り切れるようにしましょう。有頂天になっているのはNGです。