傾斜(前低後高)のある土地

住宅前面がやや低く、後ろが高くなっている土地を「晋土(しんど)」、逆の場合を「楚土(そど)」といい、風水では「晋土は吉」、「楚土は凶」とされています。

晋と楚は古代中国の国名です。晋は黄河流域に建国され、非常に繁栄しました。洛陽(らくよう)を中心とする黄河流域は北に太行(たいこう)山脈があって、地勢は南へいくほど低くなります。

武漢(ぶかん)を都とする楚は南に仙霞嶺(せんかれい)が近づき、北面が低くなります。以来、晋の人に南の蛮族(南蛮)とみなされていました。これが風水でいう「晋土」、「楚土」の由来です。

一般に、南向きの住宅が吉相ですから、「北が高く、南が低い」住宅が理想的です。こうした敷地は、家の前方から新鮮な空気が入り込み、その気が家じゅうに満ちあふれます。また、後ろの山が一種のバリケードの役割を果たすので、せっかくのよい気が散ってしまうのを防いでくれます。

このような敷地に住めば、精神的に安定し、気持ちが明るくなります。 ただ、後方の山の地盤がゆるいのは凶。豪雨のときには、十砂崩れにあう危険があり、家の後ろで眠れる虎を飼っているようなものだからです。

風水の考え方は現代建築の考え方と一致するものがあります。それは採光の良し悪しで、南向きの住宅は日光を得やすく、北向きでは難しい。北が高い住宅は採光も自然とよくなるが、低ければ採光も悪くなり、冷たい北風を受けやすくなるので多くの照明や暖房設備が必要になります。

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