グレートマザー(太母)

ユングは個人的な母親像を超えた「母なるもの」あるいは「母性」の元型グレートマザーが人間の無意識の深層に存在すると考えました。

Stefano Montagner - The life around me

この元型は、単に私たちと実際の母親との関係を示しているのではありません。絶対的な優しさと安全感を与えてくれるもののイメージなのです。

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また、グレートマザーが象徴する母性には二面性があり、すべてを包み込み、はぐくみ育てる「善い母」のイメージと、逆にすべてを呑み尽くす「恐ろしい母」のイメージがあります。

この元型を探求するために、女性は自分の各機能のすべてを最大限に活用し、表現する必要があります。そのためには、感情、感覚、思考、直観を、武器ではなく道具として利用しなくてはなりません。

しかし、多くの女性はこのイメージの存在を知らず、グレートマザーの力を自覚していないために、この偉大な力は勝手に本能的な行動をして、ものを育てるだけではなく、呑みこんでしまうこともあるから注意しなければなりません。

面倒を見すぎて子供ダメにしてしまう母親、過保護な教育ママは、その典型です。子供を育むのではなくて、自分の意のままに支配、コントロールしようとするのです。

それもわが子がかわいい余りの行為なのですが、結果としてその子をダメにしてしまう。その子の将来性までも「飲みこんでしまう」恐ろしい母親のイメージです。

その人の心のなかに母性的な要素が少ない場合も、マイナスイメージとしてグレートマザーはあらわれますが、究極的には、グレートマザーは、目指すべき理想の女性像でもあります。

否定的な「飲み込む」母のイメージを払拭すべく、自分の心のなかの「母なるもの」のイメージを豊かに育んでいけばいいのです。

夢のなかでは、自分の母親をはじめ、祖母、おばさんなどの姿となってあらわれます。職業としては、女性の看護師、保母、女性の教師、女性の上司、尼さんなども、グレートマザーの象徴です。

また、グレートマザーの否定的な型として、口裂け女や魔女、やまんばなどとなってあらわれます。怪獣やドラゴン、渦巻き模様や、迷路、洞穴、地下世界なども、グレートマザーの象徴と考えられています。

グレートマザーを象徴するキーワード
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