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山水蒙の時、望みはかなう。教える側が生徒を求めるのではなく、生徒が先生を求めて教えを乞うのが本来の教育の姿である。第一回目の初筮は正しい答えを告げるが、何度も何度も占うと、疑う心によって天が正しい答えを告げない。正しい態度であればよい。

卦の意味
「蒙」とは、木をおおいつくしてしまうつる草のことで、文字どおり朦朧としていること。下卦の水が蒸発して、上卦の山に霧がかかり、暗くて何も見ることができない状態。また、水が流れて山にぶつかり流れの方向に迷います。山水蒙は、無知蒙昧で何も知らない幼児を教え育てるということから教育を表した卦です。ここでは、学ぶ側の意欲に基づく自主性と謙虚さが教育の原点であり、易の精神と共通するものであることが述べられています。自分が蒙昧の状態にあることを自覚し、よき指導者を求めて、学問や稽古ごとに励んで教養を高めることです。

訴訟
訴訟を起してしまったなら危険。起こす前なら中止せよ。やむを得ず争うこともするなかれ、全然勝てる手段を得ないからだ。初めから和解にもってゆけ。

爻辞(上爻)
思い上がった無知の者を厳しく指導する。しかし怒りにまかせて叱ってはいけない。不正から守ってやることが大切である。