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坎為水(かんいすい)の時、非常な困難の中にあっても、誠の心を貫きとおせば望みはかなう。進んでいけば尊敬される。

卦の意味
「習」は重なる。「坎」は困難なこと。したがって、「習坎」は非常に困難なこと。坎為水は上卦、下卦とも坎なので、習坎ともいいます。坎為水のときは、洪水で進退がきわまるように、険難に険難が続くときです。四大難卦(屯、蹇、困、坎)の一つで、水雷屯は創造の苦しみ、水山蹇は中間の苦しみ、沢水困は終わりの苦しみ、坎為水は本末の苦しみで進退ともに窮する卦です。困難が続くときこそ、不屈の信念と行動によって、苦境を突破しなければならないとするのです。

商談
自分のほうによい材料があっても、受け入れられない。裏面工作するのもよいが、争いや訴訟になりやすいので、時機を待ったほうがよい。進退に窮するときで、資金不足に悩む。

爻辞(三爻)
進むも退くも穴また穴。危険極まりなく止まったが、深い穴の中に落ち込んだ。何をやっても効果はない。悪あがきせず時を待て。