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雷火豊(らいかほう)の時、望みはかなう。まさに王者が至りえた姿である。心配しなくても良い。太陽が中天に昇って万物をくまなく照らすように、その姿を天下に示すが良い。

卦の意味
「豊」は豊かなこと。豊大なこと。上卦は雷、下卦は火で、雷と火(稲妻)が交わって、その雷電が天地を明るくし震動させる象です。雷火豊のときは、万事エネルギーに満ち満ちており、勢いのある盛大なときです。こうしたときは新しいこと、長引くことは避け、即時即決の方針で進むことです。また、運気盛大なときこそ、「満つれば欠ける」という世の習いを念頭に置き、盛運はいずれ傾くことを覚悟する必要があります。とくに内部から崩れることが多く、表面は華やかでも、裏には多くの困難を抱えているものです。

商談
手を拡げすぎてまわりかねる。整理に意を用いるときである。契約高のわりに実益が少ない。出費がかさみ、資本をかけすぎている。争論が起きやすい。文書に注意。即決のほうがよく、前半でまとめたほうがよい。契約の選択にも迫られる。相手の動きが激しく、不意に難題をかけられるから注意。

爻辞(二爻)
日除けを大きくかけたので、日中でも北斗七星が見えるほどの暗さである。進んで従おうとすれば、かえって疑惑を持たれるが、誠をもって相手の心を啓発させるならば、吉。