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水沢節(すいたくせつ)の時、望みはかなう。度を超した節制は常道とすべきでない。

卦の意味
「節」は節度、節制のこと。竹の節のように限界で止まる、区切りをつけるの意味です。上卦が水、下卦が沢で、沢に水が多すぎても少なすぎてもいけない。そこで節度が必要なので、節というのです。節は節制、節操、季節というように、人間、社会、自然すべての基本となるものです。しかし度をすぎた節は、息が詰まって困りものです。何事も分相応の節度が必要なのです。水沢節のときは、おおむね不節制なことをやりたがる状態にあるので、節度を守れ、止まれということを示しています。すなわち浪費や暴飲暴食を戒めるのみならず、身分不相応な願望を求めるなということです。一節一節を大切にするように、冷静に程よいところに止まり現状維持を心がけることです。

商談
あまり無理しないで少しずつ区切りをつけてすすめるがよい。相手も一気にのってこないで事が運ばない。大きな取引きは望めないが、小さいことはよい。大きく手を拡げると収拾がつかなくなってしまうおそれあり。消費がちであるから、出るのを制すること。猛進すれば失敗する。守るが勝ち。

爻辞(初爻)
中庭から一歩も外に出ようとしなければ、問題はない。