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帰妹

雷沢帰妹(らいたくきまい)の時、女のほうが積極的に男のもとに押しかけていくことは正道とはいえず凶。良いことはない。

卦の意味
「帰」は嫁にいくこと。「妹」は若い女のこと。「帰妹」は若い娘が嫁ぐという意味。上卦が震の男、下卦が兌の若い娘で、若い娘が積極的に動いて男に嫁ぐので、帰妹というのです。男女や結婚に関する卦(咸、恒、漸、帰妹)のうちで、凶とするのはこの卦です。漸と陰陽反対の卦で、天地否の三爻、四爻が入れ代わったのが帰妹の卦です。一爻から五爻まで位に当たらず、陰爻が陽爻の上に乗っているので、正道に反するというのです。この卦は副妻の卦ともいわれ、副妻や妾のように名より実をとり、分や立場をわきまえて進むべきことを述べてあります。雷沢帰妹のときは、とかく順序を無視して目先の欲に走りやすいときです。その結果、間違いを招き、終わりを全うすることが困難になりがちです。異性問題でも間違いが起こりやすいときです。

転居
凶。

爻辞(二爻)
目の不自由な人がどんなに努めても、遠くまでは見ることができない。孤高の人として静かに貞節を守っているのがよい。