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天沢履の時、虎の尾を履むような危険はあるが、人に噛みつくことはない。望みはかなう。

卦の意味
「履」は草履の履で踏む、実践するということ。この卦は、上卦の天が怖い老父、下卦の沢がか弱い少女を意味し、剛健なものに柔弱なものがそろりそろりと従っている姿です。これは、虎の後について歩いて、尻尾をふむような危険な状態を表しています。しかし、虎は食らうことなく、少女もおとなしく従っていく。このように、立場、位をわきまえ、礼をもって接すれば、危険な状況でもうまく乗り切ることができます。なお、天沢履は、女子裸身の卦ともいわれます。一人の女(陰)が五人の男(陽)を三爻の股の所で相手にしている姿です。とくに男子のために女子を占ってこの卦を得た場合、色情が強いとみます。

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爻辞(初爻)
あるがままの心で、ひとりわが道を実践せよ。進んで行なっても問題はない。