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小過

雷山小過(らいざんしょうか)の時、望みはかなう。正しい態度であれば良い。小事は良いが大事を行なうのはよろしくない。鳥が高く飛び去り、その音のみが後に残る。あまり上に昇りすぎると行き場を失い、下ると安んずる場を得られる。こうした謙虚な心がけであれば、大吉。

卦の意味
「小過」は少し過ぎること。この卦は二陽五陰の卦で、小が多すぎる、また全体が坎の卦に似ていることから、苦境の中にある、そこで大事には向かず、小事によいとするのです。風沢中孚の卦と陰陽が反対で、上卦と下卦が背を向け合って和合しない卦です。また、中の二陽爻を鳥の体、外の四陰爻を鳥の羽根に見立てて、飛鳥の象とします。飛鳥の象は、飛び去ってしまう悲しみ、心細さ、手に取ることのできないもどかしさを含んでいます。雷山小過のときは、何事も控えめにして低姿勢でいくことが求められます。

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凶。恋人のいない人は、すれ違いが多くてうまく出会えない。女同士の争いやライバルが出現するから、友達関係が複雑になる。出会った相手は積極的だが、こちらはもう一つ乗り気になれない。相手には隠れた異性がいることがある。色情因縁が動くときだから注意せよ。交際中の人は、心が通じないもどかしさがある。互いに平行線で、意見が食い違って争いが起こる。ついには相手を疑い傷つける。恋が実っていても、もうすぐ消えそうである。一度別れたら戻ってこない。

爻辞(五爻)
西の郊外より密雲が起こってもまだ雨が降ってこない。君主が糸のついた矢を放って穴の中に隠れている鳥を捕えるように、よい家臣を探し当てる。