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既済

水火既済(すいかきせい)の時、小事なら望みはかなう。正しい態度であれば良い。最初は吉でも終わりは乱れる。

卦の意味
「既済」は完成のこと。この卦は、水(上卦)が火(下卦)の上にあって、燃え盛る火を消そうとしている象です。陰陽の各三爻が上から陽、陰と正しい位を占め、上下応じていて、規則的で完成した姿となっているので、既に済るというのです。物事は絶えず変化しているから、完成した秩序は長続きしない。しだいに乱れて混沌としていく。そこで、初めは吉、最初は乱れるというのです。完成した状態をいかに維持するか、というのが各々の爻辞に示されています。水火既済のときは、新規に始めることは避け、現状維持を心がけることが大切です。

運勢
現在は盛運であるが、これ以上の好転は望めない。日常のことは吉であるが、大きなことはむずかしい。完成しているので、現状維持に努めるべき。一見よさそうにみえても、秩序は周辺から崩れていく。今は好調で問題はなさそうだが、対策を立てておかないと災いが起きる。始めはよいが、後半しだいに乱れていく。ちょっとしたことや、油断をして失敗することがある。時過ぎた感があり、新規のことには不向きである。

爻辞(初爻)
川を渡ろうとする車の車輪を後ろへ曳き戻して前進をはばむ。川を渡ろうとする狐が尾を水に濡らし、進み渋っている。慎重であれば問題はない。